池田裕美子の星空スケッチ
今週は、月光天文台、神田善國さんをゲストに迎え
皆さんからの質問に答えていただきました。
【今週の質問】
Q:宇宙マグロについて教えてください。
A:マグロは絶滅危惧種なので生態系を知るために
小型の人工衛星を打ち上げ、宇宙から観察しようとしたプロジェクト。
5/30に残念ながら衛星を作る資金が集まらず、
空からドローンを使ってマグロを調べることになったそうです。
現在は宇宙マグロではなく、ドローンマグロ……とでも言っておきましょう。
Q:ダークエネルギー(暗黒エネルギー)ダークマター(暗黒物質)について教えてください
いやあ~実はこの質問、私がどうしても質問したかったので
ここで聞いてみました(汗)
私も質問いただく皆さん同様、宇宙に関してとても興味があり
知りたいことや、分からないことだらけ。
「逆になんだと思う?」と神田さんに振られてしまい
「まだ見つかっていないもの……幽霊とか?」
などと勝手に答えたら
「ほぼ正解。見えない力と見えない物質」だそうです。
ゆえに、直接観測できない力。
銀河に対して1個、その中心にブラックホールがあることは以前にも話しましたが
その中で「正確ではないことがある」そうなんです。
見えている星、全部の重さを足して、遠心力とブラックホールの引力を計算すると
星のほうが大きくなってしまって、この計算では
星が銀河から外へ飛んでいってしまうそうです。
銀河が形を保っていられる=なにか違う力がなければ証明できない。
という理屈から、何かある物をダークマター(暗黒物質)と呼んでいます。
最近の研究で、ダークマターの正体は、素粒子のひとつ「グラビトン」ではないか?
という説があるそうです。
また、観測できない小さなブラックホールがところどころに、あるのかもしれない……
などなど
いろいろな説があるそうです。
一方、ダークエネルギーについては全くわかっていないそうです。
138億年前に生まれた宇宙
そこから宇宙は膨らみ続け、ある地点から更に加速度をつけて今でも膨らんでいるそうです。
何かの力がなければ、その加速度を証明できない。
宇宙を押し広げる力。
それがダークエネルギーと呼ばれています。
宇宙の68%はダークエネルギー、27%がダークマター、
通常私達の知り得る、観測できる物質は5%。
目に見えるもの(証明できるもの、確認されているもの)はたったの5%なんですね。
現時点では見つかっていないダークエネルギー。
見つかった時点で名前が変わるかもしれないし
見つからないかもしれない。
幽霊も、もしかしたら、そういう見えない力の一部なのかもしれません。
まだまだ発見されていないこと、証明されていないことがたくさんあるんですね。
参考)
最新のコンピュータシミュレーションにより
「宇宙の68%を占めるているとされたダークエネルギーが存在しない」
ということが明らかになったそうです。
ハンガリーの名門であるエトヴェシュ・ロラーンド大学の研究者たちが、
ダークエネルギー無しでも宇宙の膨張を説明できるという研究結果を英王立天文学会の月報で発表し、物理学研究者に大きな衝撃を与えています。
宇宙のほとんどであるというダークエネルギーですが
最近ではその存在そのものを否定する研究者もいたりしています。
宇宙の謎は深まるばかりですね。
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