池田裕美子の星空スケッチ
今週は、月光天文台、神田善國さんをスタジオにお迎えしました。
皆さんからの質問に答えています。
質問:
太陽を中心に惑星が軌道を作る仕組みは?
引力だけでバランスはとれるんですか?
答え:
引力だけでバランスを取っています。
太陽の引力と自らの遠心力によって太陽系の8つの惑星と準惑星は
しっかりバランスを取っています。
太陽系に限って言えば、ニュートンがすでに答えを出しています。
引力は質量が大きいものほど力が大きい。
太陽に近い天体(金星や水星)ほど太陽に引っ張られる力は大きく
太陽の周りを速くまわらないと太陽に落ちて燃え尽きてしまうため
短い時間で太陽の周りをまわっています。
例えば地球は365日かけて太陽の周りをまわります。
水星は88日です。
また、太陽から遠い惑星は遠心力を小さくしないと
外へ飛んでいってしまいます。
木星は12年かけて太陽の周りをまわります。
準惑星の冥王星は247年です。
この軌道は変わらないんですか?
何かのきっかけで太陽に吸い込まれることはないんですか?
と聞いた所
太陽に落ちる星はすでに太陽系初期の頃に
太陽の引力に耐えられず、太陽に吸い込まれているそうです。
現在の惑星は、遠心力を自ら変えながらバランスを取り今の位置をキープしているため
何か外的要因がない限り太陽に吸い込まれることはありません。
質問:
月が赤く見えたり、大きく見えたりしますがなぜですか?
答え:
月の大きさは変わりません。
大きく見えるのは気のせいです。
スーパームーンの場合もおよそ1割程度大きく見えますが
さほど変わりません。
参考)
地球から月までの距離は、楕円軌道であるために
約35万7000kmから40万6000kmまで変化するため
近点の満月は、遠点のものよりも最大14%大きく30%明るい
赤く見える月について
昇りかけ、落ちかけの月の光は
地球の空気の中を長い距離を伝って私達の目に届きます。
地球の空気は水蒸気やホコリがたくさん混ざっており
特に地平線付近ではその中を光が通って届くため
青色や緑色は消えてしまい強い赤の光が残り
赤く見える場合があります。
太陽も、朝日や夕日が赤い事が多いのと同じで
月も昇りかけ、沈みかけは赤く見えることもあります。
質問:
ストロベリームーンって何?
答え:
天文用語ではありません。
ネイティブアメリカンのいちごの収穫期に当たる時期(6月)に昇った満月のことを
そう呼ぶようです。ヨーロッパでは「ローズムーン」と呼ぶそうです。
謂わば、呼び名です。
ちなみに9月はハーベストムーン、Corn Moon(トウモロコシ月)や
Barley Moon(大麦月)日本では中秋の名月です。
親しみをこめてつけられた俗名です。
今では
ストロベリームーンにお願いごとをすると
「幸せになれる」「恋愛運が上がる」「好きな人と結ばれる」「結婚できる」
という言い伝えがあるようですが
天文学的にはないそうです。
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