池田裕美子の星空スケッチ29回目です。
今回の星空案内人は、月光天文台、神田善國さんです。
まずはじめに、「はやぶさ」情報。
はやぶさはりゅうぐうの上空22mまで降下の練習に成功。
ただ、平らなところがないため着陸して砂を回収する本番は来年に延期となりました。
ミッション自体は順調だそうです。
今週の質問は
毎回、質問をいただいております「ヒロシです」さんからの質問。
「太陽系の惑星について詳しく教えてください」
一回の放送では足りないので
この先何度かシリーズ化してお届けします。
今回は惑星シリーズ第一弾
「水星」と「金星」です。
「水星」について
「水星」って見たことありますか?
神田さんからの突然の質問に
「ないです」と答えました。
金星や火星は見たことあるけど、水星って見たことないなあ…。
神田さん
「水星を見たことがある人は少ないと思います」
水星は太陽に一番近い惑星です。
太陽の周りを88日でまわります。
太陽の近くということは、昼間は太陽の光がまぶしすぎて見えないわけで
夜は太陽が沈むため、夜空には現れないのです。
私
「じゃあ、いつ見えるんですか?」
水星の軌道は楕円形です。太陽から一番離れたときに見ることが出来ます。
例えば夜明け前の東の空、夕方の西の空とか。
地平線に近いところでポツンと見えます。
しかしながらほとんど見ることはできないようです。
大きさは地球の1/4(月より少し小さいくらい)
動きが速いので「伝令の神様」と呼ばれています。
太陽に近いため表面は、陽があたると400度。あたらないと-100度。
空気がないため寒暖差が激しく、表面は月のようにクレーターなどがある惑星です。
写真:水星(MERCURY)
写真:水星表面
「金星」について
太陽から二番目に近い惑星
二番目に近いのによく見られている星。
皆さんも必ず見ている星ですね。
明けの明星、宵の明星と呼ばれている。
明るさは太陽、月に続き、-4.6等級と非常に明るく輝いて見えるため
美の女神ヴィーナスと呼ばれる。
望遠鏡で覗いても、分厚い雲に覆われ真っ白に見えます。
雲に覆われているため表面が見えません。
温室効果ガス(太陽から届く光を金星の中に閉じ込める)のため
水星より太陽から離れていますが、温度は高く平均470度。
探査機アカツキによると
電波で調べたところ、表面は平たんな地が続き、岩と言うより
マグマが吹き出し、高温な世界が広がっているようです。
特徴として
太陽は西から昇り、東へ沈みます。
自転軸が地球と反対。
一日が200日。
え?と思いました。
一日が200日?
ゆえに、陽が昇って沈むまでがおよそ100日
陽が昇るまでがおよそ100日なんだそうです。
金星の周りには嵐のような風が吹いているそうです。
この風については(スーパーローテーション)
現在も金星の探査が続けられ、調査中です。
参考)wikiより
スーパーローテーション
金星大気の上層部には4日で金星を一周するような強い風が吹いている。
この風は自転速度を超えて吹く風という意味でスーパーローテーションといわれる。
風速は秒速100mに達し、金星の自転の60倍以上の速さを持っていることになる。
このことが実際に確かめられるまでは、昼の面で暖められた大気が上昇して夜の面に向かい、そこで冷却して下降するという単純な循環の様式が予想されていた。
この現象は多くの人々の興味を引くこととなり様々な理論が提示されてきたが、未だに解明には至っておらず、金星最大の謎の1つとされている
金星が見える日程は
次は11月中旬ころ、太陽から離れるため
朝方の東の空に見えます(明けの明星です)
写真:金星(VENUS)
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