今週の「池田裕美子の星空スケッチ」は
月光天文台、神田善國さんに、皆さんから頂いた質問の中で
一番多かった「ブラックホール」について伺いました。
なんでも飲み込んでしまうイメージが強いブラックホール
実際のところはどうなのか? 成り立ちはどうなっているのでしょう?
ブラックホールは
太陽のような恒星(自ら光る星)が星の終わりを告げ、爆発して生まれる天体です。
大きさは太陽の何十倍もある恒星であることが条件。
なので今の太陽が爆発してもブラックホールにはなりません。
大きな大きな恒星が爆発すると重力が生まれ、その大きさがある一定を超えると
ブラックホールになります。
その穴は永遠に(いつかは弱まりますが)引力や重力により
吸い込む力となり、周りのもの、星や光さえすべて引き寄せてしまいます。
吸い込まれると消滅してしまうため
怖いイメージがあると思われがちですが
実際、銀河の中心には一つ必ずブラックホールがあり
ブラックホールを中心に銀河が形成されているんです。
つまり
銀河ごとにバランスをとっているんですね。
星々はそのブラックホールがないと
どんどん外に離れていくため、現在のような位置関係も崩れるということ。
太陽系も、銀河の一部。
銀河にあるブラックホールにより私達の太陽系、地球も保たれていたんだ…。
ということを知り広大な宇宙のしくみに言葉も出ませんでした。
ここにあるもの、ここにいること、この星に生まれ
いまを生きているということが
とても貴重で、とんでもない確率なんだということを思い知らされます。
神田さんは話の中で
ブラックホールは光を持たないため肉眼では見えない。
吸い込まれていく星や光によって、初めてここにブラックホールがあるんだと
わかる。X線でしかわからないため、一般の人が見ても
なんの写真なのかわからない。
もしかしたら今わかっているブラックホールの他にも
近くに潜んでいる可能性もある。
もしかしたら知らないうちに、見えないブラックホールに吸い込まれているのかもしれない。
と笑って話してくださいました。
とはいえ
現在確認されている銀河の中心のブラックホールに
現在生きている人間が生きている時間の間に地球が飲み込まれることはないということです。
ホッ(^o^)
番組の中ではもっと詳しくお話いただいているので
是非聴いてくださいね。
再放送は22日18時からです。
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